お菓子作りが趣味になると、繰り返し使える、シルパットやシルパンが便利ですよね。
でも、シルパットとシルパンって何が違うの?と疑問に思う人も多いでしょう。
私は最初、名前が違うだけで、同じ商品だと思っていました笑
ちゃんと違いがあり、お菓子の仕上がりも変わってくるので、知っておくと便利ですよ!
ここからは、シルパットとシルパンの違いや、実際に同じお菓子を作ってみた時の仕上がりの違いも説明するので、参考にしてください。
シルパットの特徴
シルパットは、グラスファイバーというガラス繊維に、シリコンコーティングをしたオーブン用マットです。
マット全体にシリコンコーティングが施されているので、表面はツルツルとしています。
素材 | シリコン・グラスファイバー |
耐熱温度 | 300℃ |
耐冷温度 | -40℃ |
耐久性があり、使用出来る温度帯も幅広いので、焼き菓子だけでなく、冷凍するお菓子作りにも便利です。
シルパットに向いているお菓子
シルパットは、表面がツルツルとしているので、柔らかい生地に適しています。
こんなお菓子作りにおすすめ
- マカロン
- ダックワーズ
- 絞り出しクッキー
- ラングドシャ
- メレンゲクッキー
オーブンシートだと、絞り出すお菓子を作るときに、軽くて浮き上がってしまったりして、上手く絞れないこともありますが、シルパットは天板にフィットするので扱いやすいです。
表面がツルツルとしている為、焼き上がったお菓子も綺麗にはがすことができます。
私はよく絞り出しクッキーに、シルパットを使います♪
作業しやすく、焼き上がりも綺麗なのでおすすめです^^
【▼シルパットを使用した絞り出しクッキーレシピ】
シルパンの特徴
シルパンもシルパット同様、グラスファイバーにシリコンコーティングをしたオーブン用マットです。
シルパットとの違いは、網目状になったグラスファイバーの穴を塞がないようにシリコンコーティングされている点です。
穴を塞がないようにコーティングされているため、シルパットのようにツルツルとはしておらず、メッシュ状の穴が開いています。
素材 | シリコン・グラスファイバー |
耐熱温度 | 250℃ |
耐冷温度 | -40℃ |
シルパンも耐久性が高く、使用出来る温度帯も幅広いです。
シルパットより若干耐熱温度が低いですが、耐熱温度が250℃もあれば、お菓子作りに支障はないと思います。
シルパンに向いているお菓子
シルパンは穴が開いているので、その穴から余分な水分や油が落ちて、サクッとした食感に仕上がります。
こんなお菓子作りにおすすめ
- 型抜きクッキー
- タルト
- パイ
シルパンは、サクサクとした食感にお菓子を仕上げたい時におすすめです。
私はタルトを作る時にも、よくシルパンを使いますよ!
タルト型の底を外した状態で、天板にシルパンを敷いて焼くと、底がとってもきれいに焼けるんです^^
【▼米粉で作るタルト生地のレシピはこちら▼】
シルパットとシルパンの焼き上がりの違い
ここからは、実際にシルパット・シルパンを使用してみた時の、お菓子の仕上がりを比較していきます。
型抜きクッキー
型抜きクッキーを同じ配合、同じ焼成時間で作ってみました。
シルパットで型抜きクッキーを焼いた場合は、表面は綺麗に焼けていますが、裏面を見ると、少しボコボコとした状態です。
シルパンで型抜きクッキーを焼いた場合は、表面はシルパットと違いはないように見えますが、裏面を見ると綺麗に平らな状態で焼き上がっています。
今回は、バターを使用していない配合で焼いた為か、味わいにはあまり変化を感じませんでした。
食感はシルパットはサクサクとしており、シルパンは余分な水分が抜ける為か、ザクザクと、よりしっかりした食感になっていました。
絞り出しクッキー
型抜きクッキーよりも柔らかい、絞り出しクッキーの場合はどうでしょう。
絞り出しクッキーの場合は、シルパットだと生地が広がり、仕上りが少し大きくなっています。
シルパンは生地が広がらない分、少し高さが出ました。
シルパンは穴に生地が入り込み、焼き上がったクッキーを外すのが少し手間でしたが、シルパットは表面がツルッとしている為、柔らかい生地でも綺麗にクッキーを剥がすことが出来ました。
絞り出しクッキーは、バターを使用した配合(全体の28%)にしてみましたが、バターを使用した方が、味わいの違いを感じました。
シルパットの方があっさりとしており、シルパンの方はバターの風味をより感じます。
同じ配合、同じ焼成時間ですが、シルパットとシルパンを使い分けるだけで、かなり違いがあるのはおもしろいですね^^
【▼私が実際使用している商品はこちら▼】
私が持っているシルパットの方は、格子状の線が入っているので、マカロンや絞り出しクッキーを作る時、大きさの目安が分かりやすくておすすめです!
シルパンは型抜きクッキーやタルトを焼くときメインに使うので、線が入っていないものにしました。
シルパットとシルパンの特徴を理解して、使い分けてみよう!
シルパットとシルパンは、同じように見えますが、お菓子の味や見た目にも変化が出ます。
自身が作るお菓子を、どのような仕上がりにしたいかで、シルパット・シルパンのどちらを使用するか変わってくるでしょう。
この記事を参考に、シルパットとシルパンを使い分けて、お菓子作りを楽しんでもらえると嬉しいです^^
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